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エディンソン・カバーニ独占インタビューPart2 『アマチュア時代を語る 〜故郷・サルト追想〜』vol.2

EL MATADOR(=エル・マタドール、スペイン語で暗殺者の意味)という異名を持つ、ウルグアイ代表ストライカーのエディンソン・カバーニ。

魂のこもった熱いプレーでファンとチームにエネルギーを与え、絶妙な動き出しとポジショニングから相手の守備網を切り裂く。ゴールを仕留める姿はまさに“暗殺者”のようだ。

2020年にパリサンジェルマンから、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したカバーニは、加入初年度からゴールを量産してチームをけん引。
過去には、リーグ・アンとセリエAでも得点王に輝いた。

そんなエディンソン・カバーニに、メディアコネクトが独占インタビューを行った。
カバーニは、以前にもメディアコネクトでインタビューに答えてくれている。
以前のインタビュー記事はこちらから。
https://connec10.com/topic/interview/42

今回は、全2回にわたるインタビューの最終話となります。

【エディソン・カバーニはどんな選手?】

生年月日:1987年2月14日(34歳)
出身地:ウルグアイ・サルト
身長:184cm
体重:71kg
在籍チーム:マンチェスター・ユナイテッドFC
ポジション:F W
背番号:7
利き足:右

経歴:2005-2007 ダヌービオ/2007-2010 パレルモ/2010-2013 ナポリ/2013-2020 パリ・サンジェルマン/2020-2021 マンチェスター・ユナイテッドFC

Part2のvol.1はこちらから


-ウルグアイ代表をやってきた中で一番美しい思い出はなんですか?

ウルグアイ代表で一番美しい思い出と言えば・・・そうだな。

いつだって勝利は美しい思い出さ。でも、しいていえば南アフリカでの経験かな。
それが一番美しい思い出だったかもしれない。

人間的なレベルで最も美しい思い出というか。いつも言うように、人としての部分でね。
いつだって、そのレベルにたどりつきたいと思っている。

自分を満たしてくれた経験という意味で。経験というものは感動と覚えていたいという強い意欲を伴うものだから、生涯、決して忘れることがない。
歴史に残るからとか、タイトルを獲得したからなどという理由ではなくね。
この経験は、今までの僕の人生で最も美しいものだよ。一番美しいね。

-ひとりの南米の選手がナポリでプレーしていたことをどう感じていましたか?ナポリの人たちがいる世界は本当に違うところでしょうか?壁にあなたの顔が描かれていたり、いわゆるサポーターのグループが変わったとか。こういうナポリでしか起きないことを見てきたと思いますが、あなたがナポリのサポーターを目覚めさせたのではないですか?

南米の選手というよりも、小さい頃から大きな情熱をもってサッカーのことを考えてきた1人の選手だと思う。実際にさまざまな瞬間や起こった数々のことを経験したのと、ただそれを伝え聞いて想像するのでは全く違うよね。

ナポリではキャリアの中でも特別な3年間を過ごした・・・あそこは僕に多くのものを与えてくれたと思う。

チームは多くの可能性もあったしね。ナポリはまるで南米のチームのような雰囲気があったよ。
そう、団結したチーム。そうでなければ、何も成し遂げることはできなかっただろう。

それを人々から感じたし、スタジアムを出れば彼らのサポートを感じることができた。
あの一体感は特別な経験だった。本当に特別だ。

-サルトでおすすめのレストランはありますか?いつもどこに食事に行くのですか?

そうだな。あえて言うなら・・・
あそこには知り合いもたくさんいるし、どこか1か所をすすめるのは難しいんだけど・・・

でも、わかったよ。僕はそういう奴だし、そういうことを話すのは嫌いじゃないからね。
そんなに多くの回数は行ったことはないけど「ランチョ」はおすすめの店だよ。
サルトの町の入り口にある。いったん店に入れば、出る時には必ず満足できるはずだ。

もちろん、他の店がダメだっていうことじゃないし、雰囲気が悪いとかいうわけでもない。どこも美味しいよ。
でも、食べに行く店をあえて1つ選ぶとしたら「ランチョ」だろうね。サルトの町の入り口にあるし。

-サルトの町で最も絵画的な場所はどこですか?美しい景色という意味で。あなたのお気に入りの場所ではなくても、美しい場所であれば。どこが一番美しいでしょうか?サルトを訪れる人におすすめできる場所は?

僕はサルトを心から愛している。心から愛しているからこそ、サルトのすべてが好きなんだ。隅々まで歩き回り、あらゆるところに行くよ。
だから、1か所だけという場所はない。

僕は子どもの頃からあらゆるところに行く事が好きだった。エネルギーと希望に満ちた子どもだったよ。
サルトに行く時は、色々な所を歩いて回るのが好きなんだ。彼女や家族と一緒にね。子どもの頃に歩いた場所なんかをね。

罠で小鳥を捕まえた場所、釣りをした所、珍しい鳥が見られる場所とかね。
サルトはあらゆる場所が美しんだ。サルトの町のすべてが好きだし、美しいと思うよ。

-あなたはまるでサルトの親善大使ですね?あなたからサルトについてたくさんのことを聞きました。

親善大使になりたいってわけじゃないけど、この町を紹介する宣伝部長にはなりたいね。
愛する自分の町の宣伝部長にね。でも、僕が町を紹介するのに親善大使っていう役目はちょっとね。

もし誰かが僕にそういう役をつけるというなら、喜んで協力するよ。
でも、僕はいつだってこういう話し方をするんだ。実際にそうなんだからね。他に言えることはないよ。

-24年、25年、28年、30年、50年のウルグアイの優勝チームメンバーはすべて同じ墓に埋葬されています。ミュージアムにある墓です。モンテビデオ出身の人もそうでない人も。そこに眠ることに同意し、永遠を共にいることを選びました。あなたも、何かタイトルを獲得したらそこに入りたいですか?サルトではなく、そこに埋葬されたい?

僕が死んだあとは皆がしたいようにすればいいさ。
そうだな、そんなこと僕は考えたこともないね。

美しい思い出とともに僕のことを覚えていて欲しいけど、そういうことは後に他人が決めることだから。
その時、僕はもう生きていないわけだからね。

彼らがどういう人生を歩み、墓の中まで一緒にいられるという美しい話は後世に伝わるだろうね・・・僕に言えるのはそこまでさ。
まあ、後に人々が僕をどのように見るかは、ちょっと興味があるね。

▼インタビュー動画はこちら▼


End(お読みいただきありがとうございました。完 次回は2021/8/1(日)投稿予定 )

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