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レオナルド・バレルディ独占インタビューvol.1『アスリートにおけるメンタルヘルスの重要性』

フランス1部リーグの、オリンピック・マルセイユでプレーする、アルゼンチン人DFレオナルド・バレルディ。

187cm、85kgと恵まれた体格を生かし、DFラインに君臨する。ピンチのにおいを嗅ぎ取る危機察知能力に優れ、大きな身体からは想像できない素早い動きで、相手の攻撃を封じるのが特徴だ。

育成年代からアルゼンチン代表に呼ばれ続ける、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズのユース出身のエリートだ。ボカでプロデビューするとすぐさま、活躍の舞台をヨーロッパに移した、今後注目の若手選手の一人である。

そんなレオナルド・バレルディに、メディアコネクトが独占インタビューを行った。

自身のキャリアやプロになるために大切なこと、アルゼンチン代表で時間を共にしたメッシの凄さについて語ってもらった。

今回は、全2回にわたるインタビューの1回目になります。

▼レオナルド・バレルディのプレー集▼

生年月日:1999年1月26日(23歳)
出身地:ビジャ・メンデス(アルゼンチン)
身長:187cm
体重:85kg
在籍チーム:オリンピック・マルセイユ
ポジション:DF
背番号:5
利き足:右足
経歴:2018-2019ボカ・ジュニアーズ/2019-2021 ボルシア・ドルトムント/2020-2021オリンピック・マルセイユ(ローン)/2021-オリンピック・マルセイユ

–まだ君が今よりも若かった頃、選手として成長する中での最大の挑戦はなんだった?そして一番辛かった出来事はなに?

一番辛かったことは、試合に出られなかった時、僕に関するあまりよくない評価を見たり聞いたりしていた時かな。その時は、監督にも好かれていないのではと感じていたんだ。

当時のことは一つの試練だったと思う。でもそのおかげで、選手として人間として、より強くなることができたと思う。

–今君が話したように、物事が上手くいっていない時とか、監督からチャンスがもらえない時、サッカー少年たちに何かアドバイスできる? 現実とどう向き合う?「僕は本当にできるのか、それともダメなのか?」と落ち込まないような。

上手くいくかどうかは、置かれている環境・状況によって左右されると思う。

でも、どんな時でも自分自身を信じることが大事だよ。上手くいかない時は、周囲の意見を聞き「それも一理あるかもな」って思ってしまいがちな時もあるけど。

僕の中ではいつだって「いやいや、僕は絶対に成し遂げるんだ。この状況と戦い、克服するんだ」と考えるようにしていた。いつか必ず、自分が思うように全てが上手くいく時が来る、と信じていた。

それが一番大事なことだね。自分自身を信じ、自信を持つことが。

–メンタルは重要? チームにメンタルケアの専門家がいることは重要なこと? サッカー選手を取り巻く環境は複雑だよね。信用できない連中もいると思う。だけど、メンタルの専門家には全てを打ち明けられるでしょ?

その通りだね。メンタルというのは、サッカー選手に限ったことではなく、あらえるアスリートにとって、大きなことを成し遂げたり、目標や夢を達成する上で非常に重要なことだと思う。メンタルは最も重要な部分なんだ。

たとえばパス一つ出すにしても、メンタルが安定していれば、90%の精度で出すことができると思う。

–メンタルケアのコーチとはどんなセッションをしてるの? ポジティブな思考と言っても、いつもポジティブでいなければならないとしたら、現実を見誤ることもあるよね?

そうだね。彼とは様々な方法でセッションしているよ。集中力を高めるとか、紙を使ってとか。それら全てが自分の弱点を改善していくためのものなんだ。

たとえば、ある試合で良いプレーができなかったとしたら、なぜできなかったかについて話し合うよ。それによって常に気持ちの安定を得ることができる。ドイツ人のようなメンタルだね。

そうすることが、次の試合で良いパフォーマンスをするのに役に立つんだ。

–勝っても負けても感情的になり過ぎないことだよね? このことをサッカー少年たちに伝えたい?

まさにそうだね。少しでいいから“ドイツ人のようなメンタリティ”を持つこと。

たとえば「うまくいかなかった。だからといって僕が最悪だっていうことじゃない」という風にね。もちろん、上手くいった時でも「僕が最高だというわけじゃない」と考えることだね。

それが次の試合でも発揮できなければならないし、それが一番重要なことだからね。

–ボカでプレーしたことはどんな経験だった? 若い選手から見て、チームの中から見たボカはどうだった?

僕にとっては夢が叶ったし、人生で最高の出来事だったよ。ボカのユニフォームを着て、デビューすることを夢見て育ってきたからね。

実際にデビュー戦、ボカのユニフォームを着てラ・ボンボネラのスタジアムに入ると、プレーをするたびに拍手が湧き、いいプレーをしたら大喝采を受けた。それは本当に信じられないような経験だった。

その時の思い出は一生僕の心に残るだろうね。いつの日か、もう一度あの感動を味わえたらいいね。

–観客が選手を奮い立たせてくれるよね。選手を後押ししてくれる。

そうだね。その通りだ。うまくいっていない時、サポーターはチャント(=応援歌)を歌い始める。ホームという地の利を生かし大声でチャントをすれば、相手チームはナーバスになる。

そして、それは僕ら選手にとって大きなアドバンテージになるんだ。本当に素晴らしかったよ。

–ボカの選手になると誰もが驚くことだけど、サポーターからのプレッシャーがとてつもないんじゃないの?やっぱりプレッシャーはある?

それはもちろん、プレッシャーはあるよ。アルゼンチンに限らず、世界中どこへ行ってもボカサポータ-はいる。ボカのユニフォームを持っているとか、ボカのことを知っているとかね。誰もがなんらかの形で、ボカのことを知っているんだ。

それが、ボカというクラブなんだ。世界的に知られているビッグクラブだからね。

–キャリアの中で「僕はこれでやっていける。プロになれる。夢をかなえられる」と思うキッカケになった転換期はいつだった? あるいは「僕にはたぶん無理だ」と思っていた時期もあった?「僕には運がない」みたいな理由で。

そうだね。たしかに、キャリアの分岐点においては、多少の運も必要だ。

控えに甘んじていた時でも「僕ならできる」って思うようにしていたし、初めての親善試合でも「できる。僕にはできる」って言い聞かせていた。

でも時間が経つにつれて、チームに馴染んできていると感じたし、少しすると週末の試合に出られるようになって、気分も上がっていったよ。

そこから、多くのことでチームに貢献できるようになった。

To Be Continued…(vol.2の投稿は3/13(日)予定)

▼インタビュー動画はこちら▼

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