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セルヒオ・ラモス独占インタビューvol.2『国を背負うプライド』

現在のサッカー界でピッチ内外で最も影響力を持ち、味方にとって最も頼もしく、相手にとっては最も厄介な選手と言えばセルヒオ・ラモスではないだろうか。

現在34歳でなおも進化しつづけ、レアル・マドリードおよびスペイン代表のキャプテンとして、サッカー界を代表するDFでありつづけている。

ピッチ内では "闘将" として激しいプレーで味方を鼓舞しどんな状況においても決して諦めることがない、不屈の精神を持ち合わせている。

そんなセルヒオ・ラモスに、メディアコネクトが独占インタビューをしました。

今回は、全2回にわたるインタビューの最終話となります。

生年月日 1986年3月30日(34歳)
出身地 セビリア
身長 184cm
体重 82.2kg
在籍チーム レアル・マドリード
ポジション DF
背番号 4
利き足 右足

経歴:2003-2004 セビージャ B/2004-2005 セビージャ/2005- 現在  レアル・マドリード


――あなたはチームのリーダーで、レアルでも代表でもキャプテンを努めています。世界でも完成されたスペイン代表にあって、時にはリセットするのも悪くないと思うのですが。

そうだね。とにかく重要なことは、勝ち続けたいという意欲や野心を常に維持するということだ。

幸いなことに、サッカーで僕はチームとして勝ちうるすべてのタイトルを獲得することができ、唯一無二の素晴らしい瞬間を味わうことができた。
だけど、これは何度も話していることだけど、毎年リセットして過去の実績をいったん白紙の状態に戻すようにしているんだ。引き続きチームや個人の新たなタイトルに加え、サッカー選手としてより成長するという意欲を維持し続けるためにね。

サッカー選手にとって重要な資質の80%はメンタル面だと思う。

もちろん、個々の能力が違いを生み出すのも事実ではあるけどね。
それに加えて、こうした意欲や野心、喜びを維持することも大事なことだ。

朝目覚めた時、こういう意欲や喜びを感じなくなる日が来たら、その時は引退した方がよい時なんだろうね。
でも、愛するサッカーを続けることへの意欲や喜びを感じて目覚めることができる限りは、まだまだ最高レベルでパフォーマンスを発揮できると思う。

――自身の試合を見たり自身のプレーを見て分析するのは好きですか?

好きだね。ミスのシーンはよく見返すよ。
それによって常にレベルアップできるしミスをしたところは別の方法ができたんじゃないかと反省することもできる。それらのことはすべて糧となる。

それに、サッカーの長年のキャリアで世界一であるレアル・マドリーのようなチームでキャプテンを務めたり、 スペイン代表としてW杯やユーロで最も重要な瞬間を過ごせたのは僕にとっては何よりの勲章だから、ひとりのスペイン人として、ひとりのレアルサポーターとして時間が許す限り(試合を見て)楽しみたいと思ってる。

――CLは、重要な大会になりますね。

そうだといいね。CLでいい結果が出せるといいと願っているし、できれば優勝を祝すことができたらなおのこといいよね。

――チームの一体感も必要になりますね。

そうだね。結果的にミスの余地は最小限に抑えなければならない。
いかなる凡ミスも敗退につながるから、こういう大会(CL)では高いレベルの集中力を最大限に保つことが要求されるし、それに加えてちょっとした運も必要だと思う。

よく言われるように優勝候補なんて評判はあまり意味がないと思う。
このスポーツには批判がつきものだし、全ての代表チームにサプライズは訪れうるだろ?

――スペイン代表ではレアル、バルサ、アトレティコ、その他多くのクラブから選手たちが招集されますが、彼らとの連携はうまくいってますか?

そうだね。みんな同じ船に乗って同じ方向性で同じ目標を目指すわけだから、どこのクラブに所属していようと関係ない。(代表にいる間は)全員が同じ目標に向けて戦うわけだから、どこから来たかなんて忘れるし、誰がバルサ所属とか、誰がアトレティコだとか、セビージャだとか、どこのチームの選手だろうが、スペインのために戦うことだけが唯一の目標なんだ。

僕にとって人生で最も大切なことのひとつは国を代表してユニフォームと国旗を背負うことだよ。

――優勝するために必要なことは?

うーん、サッカーではあらゆることが起こりうる。
国を代表してハート、インテンシティ、献身を捧げて戦う時、自分の国に誇りを感じるんだと思う。

だからこそ、すべての力を出せなかったり、ピッチの外で問題を起こしたりした選手が批判を浴びるのは覚悟すべきだし、僕らは自分の魂と自分が持つすべてを代表にささげる努力をするべきなんだ。
なにがあろうと自分の国に誇りを感じるためにね。

――常に次の試合は通過点であると考えていますか?

基本的なことだね。試合を1つずつこなし、戦い、成長し、勝っていくと、次の試合がやって来る。
当然ながら、それに従いだんだんと相手のレベルも上がっていく。ビデオゲームのようにね。

ひとつのステージをクリアしたらさらに高いレベルに進み、それをクリアしたらさらに上のレベルに行くという。
それがまさしく、W杯やユーロのような大会で求められることなんだ。

▼インタビュー動画はこちら▼

End(お読みいただきありがとうございました。完 次回投稿は1/24(日)予定)

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