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岡野雅行独占インタビュー『サブの哲学』

11/16(水)にmedia Connect にて放送された、『【岡野雅行×福西崇史】初出場を知るとW杯をもっと楽しめる編 爆笑座談会#05【ジョホールバルの歓喜】』のゲストとして参加してくれた岡野雅行さんが番組終了後、media CONNECTの独占インタビューに答えてくれました。

岡野さんと言えば、サッカー日本代表が初めてW杯に出場権を手に入れた「ジョホールバルの歓喜」の立役者。圧倒的なスピードを武器に日本代表のスーパーサブとしての地位を確立し、日本サッカー界の歴史を変える大活躍はサッカーファンの心に刻まれています。

W杯最終予選の最終戦まで出場できなかったにも関わらず、どのようにモチベーションを保ち、チームの英雄になったのでしょうか。
今回はそんな岡野さんに、サブという役割の重要性や心得、リザーブ時のモチベーションの保ち方について語っていただきました。

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–W杯直前企画の動画内でもコメントされてましたが、岡田監督に「お前は秘密兵器だ」と言われたとか。最終予選ではなかなか出番がありませんでしたが、どのような気持ちでベンチから試合を見ていましたか?

どの試合でも、いつ出番がくるのかハラハラしながら見ていましたよ。相手DFの裏にスペースがあって拮抗した試合でも出番がなかったりしたので、半分腐りかけていましたね。

当時は、Jリーグのシーズン中にW杯予選を行なっていたんです。日本代表はボランティアなんですよ。お金をもらわず、名誉でプレーしているわけですね。Jリーグに出場すれば出場給や勝利給がもらえるので、試合に出ない時は「俺は何のために来ているんだろう」って思うくらい落ち込んでいましたね。

そこで岡田監督に、試合に出られない理由を聞きにいくと「お前は秘密兵器だから」と言われたんです。監督にそう言ってもらえてからは、スッと気持ちが落ち着きました。

–「お前は秘密兵器だ」の一言で、救われたんですね

その言葉のおかげで「いつか俺にもチャンスが来るんだ。その時は絶対に活躍してやろう」という気持ちで練習を続けることができたんです。

日本代表に入るだけでも幸せなことなのですが、試合に絡めないのはキツかったですけど。僕はすごく単純な性格なので「俺は秘密兵器だから」と変な自信が付いて、逆にモチベーションが上がりましたね(笑)。

–大舞台で活躍するためには、それくらいのメンタルでいることが大切なのかもしれませんね。岡野さんは、日本代表のスーパーサブとして確固たる地位を築きました。ベンチの選手には、どのような役割を求められていると考えていますか?

試合展開次第ではありますが、サブの選手は普通じゃダメですね。アホにならないと。僕は現役時代「いかにアホになるか」ということを突き詰めていました。

試合に出る時は、ゲームの流れや雰囲気を変えないといけません。特に、負けている時は何かを変えることが求められます。

そこで重要なのが「アホ」になること。出た瞬間から勢いよく相手を削って、やり過ぎくらいの雄叫びをあげたりしていました。相手をかっ飛ばした後に、スタンドに向かって「行くぞこのやろー!」と叫んだり。今考えるとはちゃめちゃですが(笑)。

そういったパフォーマンスも含め、スタジアム全体の雰囲気を作ることは大きな意味があると思っています。サッカーはエンターテイメント。観客も含めてゲームを作っていきます。なので、いかに自分にとって有利な会場の雰囲気を作るか、という視点を持ってプレーすることが欠かせません。

–岡野劇場を作っていた、ということですね

負けている試合は特に、声援が野次に代わります。野次が多い試合だと、選手たちはミスをしないよう、消極的なプレーを選びがちになるんです。その時が、僕が出るベストタイミングです。ピンチの時こそ、形勢をひっくり返す大チャンスだと思っています。

–それは凄いです(笑)。どうやったら、岡野さんが言う「アホ」になれるのでしょうか?

カッコつけないことですかね。綺麗に上手くプレーしようとしないこと。どう思われてもいいから、全力でプレーする姿勢を大切にしています。

試合の展開を変えたいなら、普通にプレーしていても展開は変わりません。僕はアホになるために、試合前には必ず『ブルーハーツ』のライブ映像を見ていました。決して彼らをアホと言いたいのではなく、他人の目は気にせず全力でやるべきことをやっている姿が僕に力を与えてくれていました。

彼らはカッコをつけて無いんですよ。綺麗に上手くやろうとしたら、あのパフォーマンスはできない。それはサッカーでも同じだと思います。試合の流れを変えたり、サポーターの雰囲気を変えるのは、全力で思い切り戦う姿勢です。

–自分が試合に出るタイミングというのは、なんとなく分かるものですか?

分かりますね。特に厳しい展開の時こそ「俺の出番だ」と思います。ちょうどそのタイミングで、サポーターから「岡野コール」がかれば完璧です。岡野コールがかかるとサポーターの前に出て行き「見てろこのやろー!」という雄叫びを挙げ、何回かダッシュするんです。

そうすると「これは何事だ!?」と試合をしている選手たちが、こちらに注目するんです(笑)。試合中なのに僕がウォーミングアップ場で騒いでいるので、こっちがメインに見えるわけです。こうして岡野劇場が誕生します。そうやってウォーミングアップから、会場の雰囲気を作ることを意識していました。

–自分がプレーする前から、スタジアムの雰囲気を作ってしまうんですね(笑)

ピッチに出てからは、さらに盛り上げようとプレーしていましたよ。チームメイトにはあらかじめ「追いつかなくてもいいから、裏にパスを出せ」と伝えていました。ボールを相手から奪った味方が僕に対して、すごいパスを裏に蹴るわけです。僕がそのボールを野人のように追っかけると、会場が湧くんです。

そういうエンターテインメントを作っていました。お客さんからしても、お決まりのプレーを見れると楽しいし、試合を見にきてよかった、と感じてくれますよね。そうやって観客も巻き込むと、試合展開がガラッと変わるわけです。

浦和レッズがJ2からJ1に上がるための昇格戦の延長戦での出来事。浦和レッズには退場者が出ていて、こちらが一人少ない状況でした。

延長戦に入ったタイミングで、監督が僕の名前を呼んだんです。出るからには、何かやらないといけませんよね。相手より一人少ない状況だったのと、負けたらまたJ2でプレーすることになるので、会場はシーンとしていました。

そこでジョホールバルの時みたいに、サポーターの前に出て何回かダッシュを繰り返しました。すると観客席が「うおー!」っと盛り上がったんです。会場が沸いたタイミングでさらに「行くぞこのやろう!」とあおるわけです。
相手チームがグランドでミーティングをしていたのですが、こちらが盛り上がりすぎて、気になっていたようです。

ウォーミングアップが、試合よりも盛り上がってるなんてビックリですよね(笑)。その時に、勝ったなと思いました。サポーターも「行くぞ!」という雰囲気になり、チームメイトも強気なプレーを取り戻したんです。おかげでその試合に勝つことができ、無事J1昇格を決めました。

サブの選手は、それくらいのことはやらないといけませんね。ただ頑張るだけでは、試合の展開を変えることは難しいと思います。魂でプレーする、これです。

–最後に、岡野さんの経験を踏まえて若手選手に伝えたいことはありますか?

僕はプロになるまでずっと無名でした。高校にはサッカー部がなかったので自分で作ったほどです。そのような状況でもプロになることができたのは、サッカーが大好きだったからです。

僕からアドバイスできることは、サッカーを好きになることくらいですかね。好きになろうとしないと、上手くならないと思います。

辛いことや上手くいかないことなんて、めちゃくちゃありましたよ。サッカーだけじゃなくて、人生でもそうです。
だけど、その上手くいかない瞬間が一番大事だと思いますね。そこが一番楽しいところだと思いますよ。サッカーでいうとゴールなんて一瞬の出来事です。友達との楽しい時間と一緒です。そうなると、過ごしている時間は基本的に辛いことが多いと思います。だけど、その辛い瞬間が実は一番楽しいんです。

そうやって考えることができれば、サッカーに限らずなんでも楽しめると思います。サッカーなんて、90分間で1分しか楽しい時間はありません。他は全部イライラしているわけです。ボールが来ないとか、相手が邪魔するとかで。

自分が納得するまで、諦めずにもがいて欲しい。困難に立ち向かって努力すれば、必ずどこかでチャンスが巡ってきます。
見てる人は必ずいるんです。僕の大学時代は洗濯係だったのですが、腐らず全力で毎日練習していたら、コーチが一度だけチャンスをくれました。その試合で6点を取ってレギュラーを勝ち取り、人生を変えることができたんです。

–1試合で6点ですか!?

はい。チャンスをもらった試合で6点取り、レギュラーに昇格しました。この話しから伝えたいのは、6点を取ったことではなくて、一生懸命取り組んでいたからチャンスをもらえたということ。

その日から、僕の人生は変わりました。洗濯係から一気にレギュラーです。6点取った試合も、スタートはベンチでした。ベンチ入りしたのは良いものの「なかなか出番が来ないかなあ」と思っていたら、開始5分でFWが骨折したんです。

その時ベンチに座っていたFWは僕だけだったので、そこで出場するチャンスが回って来ました。それで6点取っちゃったんです(笑)。

努力を見てくれている人は必ずいるんです。辛い時に頑張っていると、必ず誰かがチャンスをくれるんです。みんなに好かれようとせず、自分のやるべきことをしてください。応援しています。

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To Be Continued…(W杯企画動画後編の投稿は11/20(日)予定)

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