-なぜあなたはキーパーになったのですか?いつ頃からキーパーになると決めたのですか?
僕は、誰かが自分めがけて蹴ってくるボールや兄が放ったシュートをブロックしたりするのが好きだったんだ。
このポジションに夢中になったし、他のポジションをやろうと思ったことはなかったね。
-何歳の時にキーパーになりたいと思い始めたのですか?あなたは足元も上手いです。あともう少しだけ俊敏さが加われば偉大なフィールドプレーヤーにもなれたと思います。
僕は小さい頃からすごくフットサルが好きだった。だから、足を使ったプレーが得意なんだ。
でも当時は兄に「おまえはゴールキーパーな」って言われてたんだよ。僕は年下だったからね。
しかし10歳までの間に、僕はこのポジションに取りつかれてしまった。年々レベルアップをし、12歳でインディペンディエンテに入団したんだ。
それは僕の夢だった。
-やはり身長はキーパーにとって重要な要素でしょうか?偉大なキーパーの多くは身長が高いですが、そうではない人もいますよね。
そうだね。
通常は若い選手の方が俊敏だしスピードもある。長身のキーパーのアドバンテージは、よりゴールポストに届きやすい点と、ハイクロスなどにも柔軟に対応できることだと思う。特にプレミアリーグでは必要な要素だ。
キーパーにとって身長が高いことは、かなり大きな要素だと思っているよ。
-何年もプロチームの練習を見ていて思うのですが、フィールドプレーヤーとキーパーはいつも別々の方法で練習しています。キーパーの練習は厳しい表情でハードなトレーニングに見えます。チームの中でも別の文化があるというか・・
そうだね。
他のポジションの選手達よりも早く練習を始めて、遅く終わるんだ。
彼らの練習でキーパーが必要な時には参加して3時間くらいシュートを浴び続ける。
いつだって僕らは、フィールドプレーヤーよりもずっとハードなトレーニングをしている。
ずっと地面に身体を投げ出している時間帯もある。でも、僕はそれも好きなんだ。
-俊敏性を保つために食生活や筋トレは必要なことですか?
それは大きいよね。キーパーはフィールドプレーヤーと同様に多くのカロリーを消費する。
動物のように大量に食べれば身体は大きくなる。だけど、ポジションに必要な俊敏さは失われてしまうよね。
今日のプレミアリーグでは、かつてないほどに俊敏性が求められている。だから、食生活にはすごく気をつけているよ。メンタル面も同様にね。
-少年たちにも大きなプレッシャーがかかるのが、アルゼンチンサッカーです。若者が成長をしていくには、どんな困難がありますか?家族の元を離れることは?サッカーの面では?
僕は、大きな試練が2回あった。
アルゼンチンに帰国していたかもしれないほどのね。スペインにレンタルで出されて、家族と遠く離れることになったんだ。
試合にも出れなくて、メンタル的に乗り越えられないかもしれないと思ったよ。
サッカーを愛する気持ちを失うほど打ちのめされてたんだ。
その1年間はサッカーへの愛情を失っていた。かなりのダメージを負ったね。
僕はその時期、自問自答しながらたくさんの試合を見ていたよ。サッカーを愛しているかどうかをね。
今ではあのフラストレーションを克服することができたとわかる。当時のことを改めて思い返したよ。
-キーパーにとってメンタルを整えることはどのくらい重要なことですか?ヒーローにもヒールにも簡単になれるわけですが。
現在は、自分専属のメンタルコーチがいるんだ。だから、試合に挑む時のメンタルは安定しているよ。
気持ちの準備はできているということだね。
自分がキーパーとして若い選手たちに伝えたいのは、ヨガやピラティス、メンタルコーチに投資することは結果的に多くの財産をもたらしてくれるということ。
これは、万全の体制でキャリアを歩むことができるということだ。
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To Be Continued…(vol.2の投稿は 8/22(日)予定)