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イグナシオ・プセット選手独占インタビューvol.3 『チャンスが来たら、2度と逃さない!』

アルゼンチン人FWイグナシオ・プセットは、ウインガー兼ストライカーでアルゼンチン、イタリア、イギリスと様々なリーグにおいて、得点とアシストを量産し活躍している選手。

メディアコネクトにて、これまでのサッカー選手としての歩み、アルゼンチン代表への想い、新型コロナウイルスの影響で揺れるサッカー界への提言をインタビュー動画で語っています。

「こんにちは。僕はイグナシオ・プセットです。メディアコネクトのみんな、よろしく!」

今回は、全3回にわたるインタビューの最終話となります。

イグナシオ・プセット
プロサッカー選手

生年月日:1995年12月21日 / 国籍:アルゼンチン / 出身:サンタフェ州 / 身長:180cm / 体重:74kg / ポジション:FW,MF / 利き足:右足 / 背番号:33
経歴:アトレティコ・デ・ラファエラ (アルゼンチン・2013~2016) → ウラカン (アルゼンチン・2016~2018) → ウディネーゼ (イタリア・2018~2020) → ワトフォード (イギリス・2020~)


――若い選手にはどんなアドバイスをする?「落ち着きをもって」とか「厳しい練習と食事管理を」っていう人もいれば、規律が重要っていう人もいるし、それとまったく反対のことを言う人もいる

若い選手たちと話す機会があったら、最初に言うのは、、、「楽しめ」ってことだね。

楽しむことは基本的なことなんだ。このスポーツを苦しむべきじゃない。たとえプレッシャーがあってもね。
責任を持ちながらも楽しまなきゃ。もちろん、栄養とかトレーニングとかはその他もろもろも大事なことだ。

特に規律の面はね。このスポーツを楽しんで、自分の最大限の力を出せるよう努力する。苦しむことなくね。

――どうやってモチベーションを高めているの?君の場合はそのために何かしている?それともそれにはもう慣れてる?

 そうだね。もう慣れているかな。でも、そうは言っても、レベルアップするためには毎日モチベーションを上げていかなければいけない。それは基本だよ。

朝起きたらまず自分に言うんだ。「今日はいい1日になるぞ」「今日はこれをレベルアップするぞ」ってね。

それは基本的なことだと思ってる。それが普通だよ。人生は、、、人生では毎日が晴天というわけじゃない。曇りの日もある。だから、曇りの日ができるだけ少なくなるよう心がけなきゃいけない。

――今の時代は情報を得るのはすごく簡単だと思うけど、君は今プレミアリーグ(ワトフォードに移籍)にいる。世界中で見られていてリスペクトされているリーグだよね?君たちはリバプールに歴史的な勝利(2/29のプレミアリーグでワトフォードがリバプールを3-0で破る)を成し遂げたばかりだ。君たちは世界中の選手たちのショーウィンドーに並べられているようなものだ。いつかアルゼンチン代表に呼ばれると思うけど、どんな風に想像してる?

大事なことは、今までの考えを変えずに同じやり方を続けることだ。 

―― 一貫性を持つってこと?

そうだね。いいトレーニングを継続していくことだ。

さっき言ったことの繰り返しになるけどいつか代表のユニフォームに袖を通せたらいいと思っている。その日が来た時、自分の準備ができていればいいと思う。そこでうまくやっていけるための準備がね。

チャンスが来たら、それを2度と逃さないように。それが僕の目標だしモチベーションでもある。

――アルゼンチンではしばしば相手をリスペクトすることと相手をリスペクトしないこととが、混同される時がある。まるでアートみたいに。どんな時に相手をリスペクトして、どんな時にそうしない?たとえば、君がクリスティアーノ(ロナウド)に見とれていたら、あっという間に抜き去られてしまうよね?もしその瞬間に彼がユベントスの7番だということが頭に浮かんだら、、、

そうだね。いつだって勝者のメンタリティは持っていなければならない。

相手が誰であろうと、誰とマッチアップしようと、向かっていかなければいけないし、ベストのパフォーマンスで自分が上だと証明しなければいけない。

逆に、彼がもし味方だったら、その選手のよいプレーを引き出せるよう全力でサポートする。それがクリスティアーノでもメッシでも、彼らがよりよいプレーができるようサポートするつもりだ。彼らはすべてを証明してきた選手たちだからね。

でも、彼ら2人でもどちらか1人でも、クリスティアーノやメッシでなくても僕はサポートするよ。

チームメイトは、自分の近くにいる選手のりよいパフォーマンスを引き出せるように常にサポートしなきゃいけないんだ。なぜなら、それによって何が起こせるかがわかっているからね。

――アジアには行ったことがあるかい?

いや、一度もないね。

――アジアには、中国、日本、タイ、マレーシアといった歴史ある国がたくさんあるけど、今彼らは非常に厳しい状況に置かれている。そこで例のウィルスが発生しているんだ。多くの人々が不安を抱えているけど、今のところ解決方法がない。今すぐにはという意味でだけどね。世界の反対側で起きていることが心配じゃないかい?日本や中国の文化について今までなにかで読んだことはある?

うん。読んだことはあるよ。(ウィルスのことも)ニュースを見た。

どんな状況なのかってことも知ってる。どこからこの感染症が発生したかってこととかね。彼らの文化についても知っている。彼らは僕たちが食べないものを食べるよね。

だから、ここでは起こらないことがあそこでは起きてしまった。ものすごく人が多くて、世界で最も人口が多い国なんだよね。だから、この感染病を食い止めるのは難しいんだ。

僕たちのところでも、この感染病が入ってこないよう必要な予防措置をとらなければならないと思うし、これ以上拡散しないようにしなければと思う。こういう病気の発生は人々に大きな恐怖を与えるし、人々に家から出たくないと思わせてしまう。だから、人々が安心して暮らせるよう、拡散しないための必要な予防手段をとらなければいけないと思う。

――最後の質問になるけど、ヨーロッパに来て南米とは違うと感じたことは?まだ子供はいないんだよね?

いないよ。

――じゃあ、仮に子供ができたとして、我々の国とは違うヨーロッパの国でどんな育て方をする?ここはある意味、世界の中心でもあるけど、だからと言っていいことばかりじゃないよね?いいこともたくさんあるけど。国を離れてみてアルゼンチンのいいところを再評価してみて。

そうだね。いいところはどこでもたくさんあるよ。
ここはアルゼンチンとは違うし、アルゼンチンではここと違うことがある。

一般的な意味で僕はヨーロッパがすごく好きだ。特に教育面とかね。イタリアの南部に行った時は、アルゼンチン人に近いかもって感じたよ。イタリア人はとても礼儀正しい。人々も彼らのふるまいも。その意味ではイギリス人も同じだね。彼らもとても礼儀正しい。つまりは文化の違いだよね。

だから、いつだって違いを感じることはある。できるだけ、いいところだけを見習うようにしているよ。悪いところはスルーするようにしてる。

もしもよくないところを見てしまったら、自分はそれを真似しないようにする。つまりは、いいところだけを取り入れているのさ。それが僕のスタイルなんだ。

――はい、オッケー。

パーフェクト!

▼インタビュー動画はこちら▼

End(お読みいただきありがとうございました。次回投稿は9/13(日)予定)

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