――それからトッテナムに移籍した。伝統的にすごく良いサッカーをするよね?1970年の終わりにはオズワルド・アルディレスや、リカルド・ビジャもここでプレーし、大きなセンセーションを起こした。もちろん、その後もマウリシオ(ポッチェティーノ監督)らが来たが、トッテナムでのアルゼンチン人選手の礎はアルディレスとビジャが築いたものだよね?
そうだね。彼らがアルゼンチン人を代表する選手としてクラブにいいイメージを与えてくれた。だから人々の心に深く刻まれている。
そのあと、今でもマウリシオをはじめアルゼンチン人の選手も活躍している。
最も重要なことはいいイメージを残すこと。そしてクラブのために最善を尽くすことだよ。
――アルゼンチンのこの世代は素敵じゃない? 君は多くのプレッシャーを抱えながら次々やってくる障害を乗り越え、ナーバスになったり与えられた重責をこなしながら夢を叶えた。今、新たにスカロー二(アルゼンチン人代表監督)が来たけど、君はみんなが大きな期待をしている新しい世代の選手だ。
そうだね。こういう時こそ楽しまなきゃいけないと思う。こういうチャンスは滅多にないことだからね。
ずっと待ち望んできて、その場所に立つことを夢見てきたんだ。
だから、チャンスが来たときには最善を尽くして、楽しんで、このポジションを守らなきゃならない。
それはすごく特別なことだから。今は目の前に素晴らしい目標があるから、高いレベルを保っていかなければいけない。
――ロッカールームでアルゼンチンユニフォームを身につけた時、どんな気持ちだったかい?
特別な瞬間だった。自分の国を代表するユニフォームを身につけるのは感動的だよ。
胸についているエンブレムも誇らしい。その分、その責任を負わなきゃいけないことも自覚したし、求められるレベルでいなきゃいけないと思った。
――本当のことを教えてほしい。ニューウェルズ(かつてメッシが所属していたクラブ)とロサリオのことでレオと冗談を言い合ったことは?(※ロサリオダービーとも呼ばれるライバルチーム)
いいや。そのライバル関係については触れないようにしてる。サッカーでのロサリオ内のライバル関係はすごいし独特だけど、僕らの間では落ち着いたものさ。
――もうすぐコパ・アメリカがあるね。グループは強豪揃いだね。初戦はチリと。(2020コパ・アメリカはコロナウイルスのため延期)
そうだね。でも、その前にW杯の予選がスタートし重要な試合がある。
そのあとアルゼンチンでコパ・アメリカを戦う。そんな簡単じゃないことは分かってるよ。強豪チーム揃いだからね。ベストの結果を得るために最善を尽くして戦わなければならない。
――チリ、パラグアイ、ウルグアイについて少し話してくれる?非常に手強い相手だね?
いや、それはもう厳しすぎる相手だよ。どの試合も厳しい戦いになることは分かっている。
どのチームもガチガチで来ると思う。南米のサッカーがどんなものかは分かっている。
まったく簡単な試合なんてひとつもない。
でも、僕らは高いレベルをキープしながら、正しい方向性でここまでやってきていると思う。
成長し、レベルアップをしているよ。
――アルゼンチンが長年勝てなかったコパ・アメリカで優勝を狙える世代にいることは君にとってどんな意味がある?
誇りに思うし、特権だよ。そこに立って国の威信をかけて戦うわけだからね。
さっきも言ったように、その責任はすごく重大だし、アルゼンチンが良い結果で終われ、できるだけ上位まで行けるよう、ふさわしいプレーをする必要があるね。
――アルゼンチン代表ではどんな風に試合に挑む?あまり考えすぎないようにしてる?君は自分でモチベーションを上げていくタイプ?それとも横に置いとくタイプ?サッカーだけに集中する?気合が入りすぎてナーバスにならない?
いったん代表のユニフォームを着たら、とにかく楽しもうと考えるんだ。
責任は重大だけど、ずっとこの瞬間を夢見てきたからね。ピッチに出たら、まず第一に楽しむこと。
そして代表のためにベストを尽くすよ。
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End(お読みいただきありがとうございました。完 次回投稿は11/29(日)予定)