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–永里選手は、成長するためにさまざまなことを試しながら、独自の人生を切り拓いていますよね。普段、どのようなことを意識しながら、生活していますか?
自分の頭で考えること、さまざまな事柄に対して疑問を持つことを意識しながら生活をしています。具体的にどのような取り組みをしているのかというと、物事を同じ角度からではなく、違う角度から捉えることができようになるために、他の分野の人と話したり、経験したことがないことにも意欲的にチャレンジしています。
なぜかというと、一つのことに取り組んで能力を縦軸に伸ばすのではなく、さまざまな体験を通し、横軸に自分の能力を広げていくことで、新たな発見や、オリジナリティのある能力を得ることができると考えているからです。
一つの分野で学んだことを他の分野にも活かす事で、人としての幅が広がりますし、多角的にモノを見る視点を得ることができます。
–「現状に疑問を持ち、自分の頭で考える」ことは、サッカーに限らず大切なことですよね。行動することに躊躇してしまう人は多いと思うのですが、どうすれば永里選手のような行動力が身につきますか?
どんなことでも、やってみないことには何も分からないので、やってみることが何より大切です。
アクションを起こさないと、そのアイディアが良いものか、上手くいくのか、自分がどう感じるか、ということが分かりません。チャレンジの数が多いほど、自分が何をしたいのか、何を喜びに感じるのか、それが人の役に立つのか、という部分での解像度が上がってくると思います。
なので、何を始めるにも、とにかく最初は数をこなさないといけないと思っています。少しでも興味があるものは試すようにしていますね。それが長く続くかどうかについては、あまり気にする必要がないと思っています。
合わなくて続かないこともありますが、続けられるものに関しては、それが自分に合っているということです。その自分に合うもの、を見つけるためにチャレンジの数を増やすんです。興味があることには、まずチャレンジしてみる。その後、どうするのかを決めていけばよいと思っています。
新しいことへのチャレンジで、自宅には多くの機材が揃う
–今後の活動では、サッカーも含めてどのようなことをしていきたいですか?
今までは「プレーヤーとしての自分」を表現してきました。キャリアを振り返ると、自分がステージに立って何かを表現したい、という想いが割と強かったと思います。しかしこれから先は、プレーヤーとして培ってきたものを、若い世代に還元していかなきゃいけないなと感じています。
指導することや、人を教育していく立場に立って、自分の経験を伝えていくことにも興味はありますね。あとは趣味でやっている音楽やアート、そういった部分での自己表現を通して、人の心に響くものを届けていきたいですね。
やることを一つに絞るのではなく、軸をいくつか作り、自分の好奇心をベースにそれらを伸ばしていけるような生き方をしていくつもりです。
–好奇心が、永里選手の行動力を作り上げたのですね。
なかなか信じてもらえないのですが、学生時代はかなりの引っ込み思案だったんです。自分の意見を持って行動していくことや、自ら発信していくことが苦手でした。そんな自分をコンプレックスに感じていましたね。
今でも臆病なところや、怖がりの部分が出てくることもあります。ですが、そのコンプレックスを自分の中で感じたくないので、何かアイディアが浮かんだら、すぐに行動に移すように意識しています。
はじめは、なかなかすぐに行動できるようになりませんでした。ですが、意識することにより、行動に移すまでのスピードが早まりました。
–このように自身が変われたのは、やはり海外移籍がキッカケなのでしょうか?
自己表現という観点で見ると、アメリカに来てから大きく変わったと思います。
人間はどうしても、環境に左右される生き物だと思います。アメリカ人は、はっきりと自己主張をしますが、意外と情熱的な人は少なく、あっさりとした人が多いです。みんな自分のことが大好きなので、いい意味で他人に興味を持たず、干渉しないですね。そのような環境が自分を変えてくれました。
アメリカには「一人の個性を尊重する」という文化が根底にあります。なので、何を表現しても一人の人として認めてくれるし、尊重されている感覚を得ることができます。その経験をしたことにより、「自分の好きなように表現していいんだ」、「自分を押し殺さなくてもいいんだ」と考えれるようになったのは、自分にとって大きな体験となりました。
–最後に、ファンの方々をはじめ、サッカーを頑張っている若い選手に向けたメッセージをいただけますか?
私のことを応援してくださっているファンの方々は、マニアックな人が多いです。(笑)
ここまで、継続して応援してくれているということは、好きだからこそ応援してくれているのだと思います。残りサッカー人生は、そんなに長くはないと思います。しかし、今まで応援してくださっている感謝の気持ちを、引退するまで最大限に表現するという想いで、サッカーに対し日々取り組んでいきます。そういう想いを感じ取ってもらいながら、これからも応援していただけると嬉しいです。
選手へ伝えたいこととしては、私はサッカーが好きではなかったけれど、ここまで続けてこれました。サッカーを続けていくうちに、心の底からサッカーを好きになれた自分がいます。
サッカーを長く続けるということは、少なからず、サッカーが好きな証拠です。その「サッカーが好きな気持ち」をプレー中に、もっともっと表現してほしいですね。自分を表現することを楽しみながら、毎日を生きてくれればと思います。
End(お読みいただきありがとうございました。完 )
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