–2014年ブラジルW杯、当時の代表チームはどうでしたか?また今後、アルゼンチン代表の向かう先について聞かせてください
あの頃の代表は、再び希望を取り戻した素晴らしい時代のチームだったよね。
今後の代表には、僕らが積み上げてきたものの上に、さらに積み上げていって欲しい。
各時代の代表に与えられる「やるべきこと」を積み上げていけば、いずれ世界の頂点に立つことができる。
–レオ(メッシ)の存在について聞かせてください。選手として、キャプテンとして、また、いち人間として
選手としては、人間の領域を超えているよ。分析や意見を言うことすらできない。
誰がなんと言おうと、最終的にはこれと同じ結論に辿り着くだろうね。
レオは、他の選手とは明からに次元が違う。サッカー史上最高の選手であることは間違えないよ。そして、人間的にも本当に素晴らしいんだ、大変な人格者だよ。
長い間、僕とレオは同じ時間を共にしてきたから、わかるんだ。レオとは時間と共に仲は深まり、気付いた時にはとても良好な関係を築いていたんだ。
そのぐらいかな?僕たちが、多くのことを成し遂げはじめられたのは。とても良い経験だったよ。
僕にとって彼との経験は、他のどのチームメイトとも違う。レオという選手の偉大さ、その名が今後サッカー史に刻まれることを思うと感慨深いよ。
彼と関わることで、僕も人間として驚くほど成長できたんだ。
–クラブチームで戦うことと、代表チームで戦うことに違いはありますか?
個人的には、どんな試合であっても「自分のすべきこと」を貫徹するまでさ。
それはクラブでも代表でも変わらないよ。「自分のすべきこと」と言ったけど、それはチームの目標を達成するため。チームの目標がいつだって一番さ。クラブでも代表でも、背負っていのものは一緒。どちらも勝つことにこだわっているよ。
–最後に、あなたが孫を持ったとして「おじいちゃん!メッシとおじいちゃんがW杯のチームメイトで、一緒に写真まで撮ったって本当?」と言われることを想像したことはありますか?(笑)
僕たちの国では、信じることがすごく難しい。なんせ国がとても不安定だから。けど、レオを含む、2014年W杯メンバーと過ごした1ヶ月は、本当に素晴らしい思い出さ。あのW杯期間、僕たちチームは団結していたんだ。皆一様に”できる”と確信があったよ。
2014年のW杯開催期間中も大変な出来事が起こったんだ。しかし、僕らのW杯での勇姿は、落胆する国民を少しは励ませたと思うね。※アルゼンチンは期間中、債務不履行(デフォルト)に陥った。
ブラジルW杯は、国民と共に戦った大会だよ。サッカーの結果が良かったからといって、国が順調に運ぶことはない。しかし一時でも国がまとまったことは、とても大きなことだよ。
▼インタビュー動画はこちら▼
End(お読みいただきありがとうございました。完 )