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ハビエル・マスチェラーノ独占インタビューvol.2 『メッシの存在』

2020年に現役を引退したハビエル・マスチェラーノ。170cmと小柄ながら、FCバルセロナではセンターバックのレギュラーとして長きに渡り活躍し、アルゼンチン代表では守備的MFとしてなくてはならない選手であった。

スピードを活かした寄せからのインターセプトで相手の攻撃の芽を摘み取り、持ち前の高い危機察知能力で幾度となくチームを救っていた。クラブではセンターバックでのプレーが多かったものの、元MFの選手だけあり、足元の技術やロングフィードなど、攻撃においても重要な役割を担っていた。

そんなマスチェラーノに、自身も4度出場したW杯での思い出やアルゼンチン代表への想いなどについて、メディアコネクトが独占インタビューを行った。

今回は、全2回にわたるインタビューの最終話となります。

【ハビエル・マスチェラーノはどんな選手?】

生年月日:1984年6月8日(38歳)
出身地:アルゼンチン/サンロレンソ
身長:170cm
体重:73kg
ポジション:DF/MF
利き足:右

経歴:2003-2005 リーベル・プレート/2005-2006 コリンチャンス/2006-2007 ウェストハム/2007-2010 リバプール/2010-2018 FCバルセロナ/2018-2019 河北華夏幸福/2019-2020 エストゥディアンテス/2021-2022 アルゼンチンサッカー協会テクニカルディレクター/2022 U20アルゼンチン代表監督

▶▶vol.1『W杯にひそむ魔物』


–2014年ブラジルW杯、当時の代表チームはどうでしたか?また今後、アルゼンチン代表の向かう先について聞かせてください

あの頃の代表は、再び希望を取り戻した素晴らしい時代のチームだったよね。

今後の代表には、僕らが積み上げてきたものの上に、さらに積み上げていって欲しい。

各時代の代表に与えられる「やるべきこと」を積み上げていけば、いずれ世界の頂点に立つことができる。

–レオ(メッシ)の存在について聞かせてください。選手として、キャプテンとして、また、いち人間として

選手としては、人間の領域を超えているよ。分析や意見を言うことすらできない。

誰がなんと言おうと、最終的にはこれと同じ結論に辿り着くだろうね。

レオは、他の選手とは明からに次元が違う。サッカー史上最高の選手であることは間違えないよ。そして、人間的にも本当に素晴らしいんだ、大変な人格者だよ。

長い間、僕とレオは同じ時間を共にしてきたから、わかるんだ。レオとは時間と共に仲は深まり、気付いた時にはとても良好な関係を築いていたんだ。

そのぐらいかな?僕たちが、多くのことを成し遂げはじめられたのは。とても良い経験だったよ。

僕にとって彼との経験は、他のどのチームメイトとも違う。レオという選手の偉大さ、その名が今後サッカー史に刻まれることを思うと感慨深いよ。

彼と関わることで、僕も人間として驚くほど成長できたんだ。

–クラブチームで戦うことと、代表チームで戦うことに違いはありますか?

個人的には、どんな試合であっても「自分のすべきこと」を貫徹するまでさ。

それはクラブでも代表でも変わらないよ。「自分のすべきこと」と言ったけど、それはチームの目標を達成するため。チームの目標がいつだって一番さ。クラブでも代表でも、背負っていのものは一緒。どちらも勝つことにこだわっているよ。

–最後に、あなたが孫を持ったとして「おじいちゃん!メッシとおじいちゃんがW杯のチームメイトで、一緒に写真まで撮ったって本当?」と言われることを想像したことはありますか?(笑)

僕たちの国では、信じることがすごく難しい。なんせ国がとても不安定だから。けど、レオを含む、2014年W杯メンバーと過ごした1ヶ月は、本当に素晴らしい思い出さ。あのW杯期間、僕たちチームは団結していたんだ。皆一様に”できる”と確信があったよ。

2014年のW杯開催期間中も大変な出来事が起こったんだ。しかし、僕らのW杯での勇姿は、落胆する国民を少しは励ませたと思うね。※アルゼンチンは期間中、債務不履行(デフォルト)に陥った。

ブラジルW杯は、国民と共に戦った大会だよ。サッカーの結果が良かったからといって、国が順調に運ぶことはない。しかし一時でも国がまとまったことは、とても大きなことだよ。

▼インタビュー動画はこちら▼

End(お読みいただきありがとうございました。完 )

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